僕の知っている君のいいところを、余すことなく全て伝えてやる。
対人関係の構築。
僕が死ぬほど苦手としていて、死ぬほど苦痛に感じていること。
マジで何よりも苦手だ。今後もきっと死ぬまで苦しみ、それを都度思い出して鬱々とするんだ。
「分かる〜」って思った人、いっぱいいるだろう。でもあなたの分かりみの100倍くらいしんどい自信がある。
君もきっと、僕のしんどさの100倍しんどいつもりだろう。
僕は君のしんどさが分からない。だから頼むから分かるな。「大変だよね。」とだけ言ってくれ。皆自分が、世界一しんどいのだ。
人間関係は、どんなコミュニケーションにも「互いの感情」が絡むからややこしい。
「これ、ウザいかな?」とか無意味に考える。本当に相手がウザいと思っていることもあれば、思っていないことだってある。
逆に相手が心配しながら話してくれる。僕は全くネガティブに思っていないのに。
知らないうちにウザがられていることだってある。マジでさ、考えれば考えるほど訳分からんよな。
僕は、「無理してコミュニケーションを取るけど本当はそういうの厳しいんです」タイプのコミュ障だ。
だからいつもマジでグイグイするクセに、心の中で毎回自分の言動を後悔する。
「僕みたいなブサイク存在核兵器がグイグイいってるのきめぇ〜〜!!つーかうぜぇ〜〜〜!」とか思う。
最終的には一人お家で、「猿になって、森の中でバナナのことだけ考えて生きていきたいな。」とか言ってる。
どうだ。引くほど面倒くさいだろう。嫌え嫌え。もういいんだ。僕は猿になって、森に青々と成るバナナのことだけ考えて生きるんだからな。さよなら文明。
僕は大学生の頃、一年ほどカナダで生活していた。
と言っても、「英語が苦手過ぎるので、英語を使えないと死ぬ環境で生活しよう!」とかいうマジ意味不明イカれサイコパス思想のもと向かったので、一ミリも英語が話せなかった。
英語は話せなくても酒は飲めるのでひたすら酒を飲んだ。気付いたらパーティーアニマルと呼ばれていた。文明的猿である。
英語が話せない僕は、何を言われてもひたすらニコニコしながら、「Yes」「No」「ぁー、全然言ってる意味分かんね」だけ使って過ごした。
そんな折、あるカナダ人が僕の笑顔を見て、「お前の笑顔は人を幸せにする笑顔だ。」とめちゃくちゃ褒めてくれた。僕は嬉しくて何倍もキラキラと笑った。そしたらもっともっと、褒めてくれた。
僕の笑顔はマジでサイコーである。どうだ。笑顔なんて意識したことなかった僕が、自分でこんなこと言ってしまうんだ。すごいだろう。
◆
そんなことがあってから、僕は不得意だけど、相手への気持ちは頑張ってぶつける。
「僕は君のこういうところが好きだ。」とか、「君のこういうところ、めちゃくちゃいいよね。」とか、なんだってぶつける。
ほぼ毎回、言った5分後くらいに「あぁ〜、普通にきめぇな〜〜。」って思う。周りの人に「キモいな。」とか言われることだってある。でも僕は言う。言わないで隠していたら、僕が死ぬ時にその想いも一緒に消えちゃうから。
僕には、数年分の記憶を失った親友がいる。彼への想いは今伝えればそれでいい。でも、当時の生きた想いは、もうどうしたって伝えられない。
そんな大事なことも伝えないまま、僕はここまで来てしまったのだ。
よく知らん女の子が来る飲み会に呼ばれて、事前に二人で缶ビールあけまくったこと。
クソどうでもいいカラオケ。
全部君がいたから楽しかったんだよ。
凄く少ないけど、今の僕にも大切な人たちがいる。
僕が言ったことをどう受け止めて、その後の関係がどうなるかとか、僕はよく分からない。
でも僕は、君のいいところを余すことなく全部伝える。
キモいだろう、ウザいだろう、重たいだろう。そんなことはどうだっていい。勝手に嫌え。でも、少しでも君に良い影響を与えられるなら、僕は絶対に君のいいところを全て伝える。
僕が明日死ぬとしても、今日絶対に全て伝える。勝手に嫌え。どっちにしても僕は後悔する。