Yes CONDOM, No LIFE.

ゴムすりゃ宿る命なし

超エリート高学歴爆乳JKの僕が、ゴキブリをクレバーな戦い方で仕留めた話。

 

僕は北海道で生まれて北海道で育った。そして北海道にはゴキブリが殆どいない。

 

僕は本当にゴキブリを見慣れていない。ビビりながら少しはしゃいでしまうくらい見慣れていない。
セルカ棒で一緒に写真を撮りたいくらいはしゃいでしまう。そうやってはしゃいでしまう自分を、心の中で可愛いと思っている。蜘蛛が出てわざとらしい悲鳴をあげる女子中学生と同じである。わざとらしい悲鳴をあげる女子中学生と、それを見てクールに蜘蛛を退治して格好つける女子中学生(ちなみにゲームキャラクターの名前には「✝漆黒の断罪者✝」とかつけてしまう)、そして見慣れないゴキブリを見てはしゃいでしまう僕。これらは大体同じようなものである。頼むから誰か、僕が長々と何について話をしているのか教えてくれ。

 


話をもとに戻そう。

 

先日ベランダで洗濯物を干していると、"見慣れない"黒い物体が足元にいた。奴である。

その数日前に、まだ身体も真っ白で1mmもないくらい小さい赤ちゃんゴキブリを部屋の前で見つけて潰したことがあった。あまり綺麗な表現が出来ないのだが、奇跡的に見つけられたくらい身体の小さなゴキブリを潰した時に、中から色々なものが流れ出し、3億年も生き延びたノウハウがそこに詰まっているということに畏怖を感じた。

その日に僕は「子供がいるくらいなら親もいるだろう」と薄々感じていた。
ただ想像以上に早すぎる。マンガで言うと2巻である。御子息の敵討ちにきたのだ。めちゃくちゃ後ろ向きだったけど。

 

 

たじろいだ僕は武器を探しに部屋へ戻った。だがそこで気がついた。僕の部屋にはゴキブリに立ち向かえる武器がないのだ。スプレーもなければ棒もない。新聞も捨てたし、捕まえられる大きな容器もない。

カナダで大蛇くらい大きいゲジゲジが自室に出た時は、ナッツの入っていた大きめの容器で捕まえて、蓋をしてそのまま捨てた。余談ではあるが、本当に虫が苦手なのに、自分はやらなければいけない時にやるべきことをやれる人間なのだと誇りに思ったのをよく覚えている。ちなみに大蛇は嘘である。ちょっと大きめのミミズくらいだったと思う。

 


結局部屋に何もなく、手ぶらでベランダに戻った。そこにはいつもと変わらないベランダの景色が横たわっていた。逃げられたのである。自分のベランダも隣室(今は空室)のベランダも探したが見つからない。完全に逃したのだ。

どうしたものかと思ったものの、ひとまず武器がなければどうしようもないので武器を調達。「ゴキジェットプロ 秒殺+まちぶせ」。最強である。秒殺できる奴にまちぶせされていて勝てるわけがない。秒殺できる時点で勝てるわけがないのに、まちぶせもされているのである。勝てるわけがない。
まちぶせ機能とは、床が湿るくらいに塗布するだけでそこを通ったゴキブリが数秒後に死ぬというものである。意味不明である。東京都の周りに塗布しようぜ。マジで。

 

ひとまずはそれを持ち、おそらく隣室に逃げたであろうゴキブリ対策に"まちぶせ"をしようと考えた。
隣室のベランダとの境界に、線を引くようにゴキジェットを噴射した。床が湿るくらい噴射した。正直夜遅くで床が湿っているかも分からないので、引くくらい噴射した。結論からいうと中身を半分くらい使った。

ゴキジェットを引くくらい噴射したおかげで、僕のベランダは強烈な刺激臭に包まれていた。鼻の奥が痛くなるくらいの刺激臭。刺すような痛みに涙を流していたその時、僕の大量噴射が功を奏したのか、近くにいなかったはずのゴキブリが隣室のどこかからよろめきながらこちらに向かってきた。塗布したところに乗り上げたところを、僕が更に上からゴキジェットを噴射する作戦である。

塗布したところにゴキブリが乗り上げる。ものすごいパニクるゴキブリ。それを見てものすごいパニクる僕。パニクりながらゴキジェットを噴射する僕。ものすごいへっぴり腰である。パニクりながらも、心の中では何処か冷静な僕もいて、「あぁ、今はものすごいへっぴり腰だなぁ」と思いながら噴射していたのをよく覚えている。

 

 

数秒後、その黒い物体は上を向いて動かなくなった。完全勝利である。作戦勝ちである。ものすごいへっぴり腰でも勝ちは勝ちである。

 


今ではもはやあらゆるものに無意味にビビりまくっている。風圧でぴょんと跳ねるワタゴミにも、自分で引くくらいビビったりしている。足の親指を動かしていたのが視界に入り、それをゴキブリだと勘違いして身構えたりしている。そうやってビビりまくっている自分を、心の中で可愛いと思っている。文句のある奴は出てこい。ゴキジェットで明日の朝日も拝めなくしてやる(しかもクレバーな戦い方で)